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 2008年01月 

message(セリフSS) 

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見て見て見てください〜〜〜〜〜〜!!!!!
「ひまつぶし」の伽羅さまから、お誕生日ということで
連載中の『seek』より氷堂&一夏のイラストをいただきました!!

もう大変! 大変です! 嬉し過ぎて今すぐ死ねる……!(感涙)

この、どこまでいっても鬼畜っぷり全開な氷堂といい
(ホント、吹き出すほどこのイメージですっ)
それを引き剥がすことも思いつかず身を固くする一夏といい
(しかもこの無理矢理持たされたっぽい薔薇が最高!)
イメージぴったりッスよ先生!!!
本当に、ありがとうございました〜〜〜〜〜!

……と、ここで終わっておけばいいものを。
いただいたイラストもさることながら、セリフが凄くふたりらしくて
嬉しくなった頭にぽややんと浮かんだミニミニ小説。
よろしければ「続きを読む」からお付き合いくださいませね(^-^)

 

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seek #19 

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 道中のことはハッキリと思い出せなかった。
 気がつけば我が家に辿り着いていたという方が正しいだろう。さして飲んでもいないのにみっともない、と独白し、彼と食事に行かなくてよかったと改めて思った。こんな醜態を晒すぐらいなら家でノビていた方がまだマシだ。
 冷たい水をコップに汲むと、ひと思いに一気に煽る。食道を滑り落ちる冷たさに目を閉じ、一夏は大きく深呼吸した。

 彼がよく分からない。

 恋人はいないから安心しろだなんて、一体どういう意味だ。男の彼と自分の間に何かが生まれるわけなどないのに。
 整理出来ない頭を抱え、そのままソファに傾れ込む。上向いた眼差しの先、月光に映され壁掛け21時を告げた。
「あーあ……」
 これではストレス発散どころか、ますます書けなくなるような気がする。BLというジャンルの壁ばかりを感じ、今の自分にはそれを知ることも、ましてや面白がる余裕もない。八方塞がりの現実に長い溜息を吐いた、その時。
「……そういえば」
 ポケットの中でカサリと音を立てる紙片。琉河の名刺だった。
「変わった人だったなぁ」
 会った瞬間に男を口説くなんて。およそこれまでの人生で類を見ないタイプだけにその印象は強烈である。外見が影のある美少年なのをいいことに、中身はとんでもない異端児だった。
 ゲイでオタクで彼氏持ち。看板作家で耽美会の帝王。こんな濃い人間を他に知らないと首を振る、その頬には苦笑が浮かぶ。
「どうやって男同士の話なんて書けんだろ」
 もし彼も実体験組なのだとしたら、抵抗はなかったのだろうか、彼も、その恋人も。
「……うーん。ちょっと恐い気もするけど……」
 一夏は思い切って携帯電話に手を伸ばす。この後の展開はまるで読めなかったけれど、このままひとりでぐるぐるしていても何も変わらないことだけは確かだし、先駆者に話を聞いて欲しい気持ちの方が強かった。
 溺れる者は藁をも掴む。
 その藁がたとえ、アナザーワールドに繋がっていたとしても。
「───はい、琉河です」
 数コールの後、応対する声が届いた。
「夜分遅くにすみません、本日お会いした月丘です」
「わぁ、本当に月丘先生? お電話いただけるなんて嬉しいな」
 電話越しの声は弾んでいて、とても〆切をたくさん抱えた作家とは思えない。たった1本のプロットにさえ苦しんでいる自分とは大違いだ。
「なんだか元気ないみたいですねぇ。どうしました、何か困ったことでも?……それとも、やっぱり僕に会いたくなっちゃいましたか」
 冗談めかして尋ねてくれる優しさ。だからここは甘えさせてもらうとイエスの返事を返すと、くすりと笑う声が応えた。
「やっぱりかわいいなぁ。僕もね、月丘先生とゆっくりお話してみたいと思ってたんです」
「……あの、そう言ってもらえて凄く光栄ですが、その……大丈夫ですか。〆切3本あるって……」
「あぁ、それならご心配なく。間に合わせますよ」
 電話の向こうではきっとにっこり微笑んでいるのだろう。凄いとしか言いようがなかった。
「善は急げって言いますし、もう一度出ませんか?」
「これから……?」
「えぇ。早い方がいいでしょう? 僕のお気に入りの場所があってね。あなたもきっと気に入りますよ───」
 その言葉に後押しされるように待ち合わせ場所を確かめ、家を飛び出す。
 さっきまでの鬱屈した気持ちが嘘のように逸る胸を押さえながら、一夏は一路、新宿東口を目指した。

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担当の与り知らぬところで密会デートのはじまりはじまり〜〜。
さて、アナザーワールドの入り口はどこに繋がっているのか、お楽しみに!

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seek #20 に続く