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 2008年02月 

message(セリフSS) 

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本日はお礼更新です(^ω^)

『seek』シリーズ開始以来「BL小説」バナーをクリックしていただく数も増え、
先日のR18の回ではまさに「祭」といわんばかりのポチ数をいただきまして、
お陰様で IN POINT が憧れの4桁台に突入いたしました。
これもお付き合いくださる方々あってのことと心から感謝申し上げます。

ラブコメは複雑な伏線や設定を設けない分気楽に書けるので、
そういう肩肘張らない雰囲気が作品にも出たのかなーと思います。
お楽しみくださる方が増えて、ただただ書き手冥利に尽きるの一言です。
本当にどうもありがとうございました!!
そしてそして、これからもどうぞよろしくお願いします♪

では、ささやかながらお礼にセリフSSをお届けします。
記念に『seek』の鬼畜担当&新人作家に登場してもらいましょう。
よろしければ「続きを読む」からお付き合いくださいませね(^-^)

 

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seek #32 

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 衆目監視の羞恥プレイから数ヶ月。
 鬼畜な担当に弄られ、編集長に遊ばれ、看板作家にかわいがられ、ゲイのバーテンに煽られながら、一夏は着実に逞しく育っていった。担当いわく、すぐドギマギしなくなったあたりが物足りないらしいのだが、そんなの知ったことではない。スポンジが水を吸い込むように環境に適応した新人は、そのままの勢いで今や雑誌の表紙に名を出しても恥ずかしくないレベルまで成長していた。
 軌道に乗った『極上ダーリン』は当初の予定を大きく越えてシリーズ化し、書き下ろしを加えて遂に単行本としてまとめられるに至る。デビュー前、まずは本を出すことが第一歩だと氷堂と打ち合わせていた頃が懐かしい。とうとうここまで来たんだなぁ、と感慨深げに一夏が目を細めている場所は、だが自宅ではなく書店の前であった。
「あーどうしよ。どうしよっていうかもう刷っちゃったけど、いやいやでも……」
 いよいよ発売初日だというのに未だ往生際悪く落ち着きがない。これも一重にあの恥ずかしいタイトルが悪いのだ。
「しかも表紙の絵がまた……!」
 作者の反対を押し切って採用されたのは、目を疑いたくなるほどラブラブしい美少年達のイラスト。絡み合っている指先がかなり淫靡だ。カバー絵作家には申し訳ないが、お陰様でゲラ刷りを見るなり顔を赤らめ笑われた。……もう泣きたい。
「あんにゃろう……他人事だと思いやがって……」
 これがコウだったらハンカチでもキーッと咥えて見せるに違いない。それを思うと寒風吹き荒ぶ心も僅かに和んだ。
 デビュー前には異世界だったBL本。今や自分がそれを書き、こうして1冊の本になるというのだから本当に人生何が起こるか分からない。
「……ま、担当とゲイカップルになるだけで充分五里霧中だけどさ……」
 遠い目をしながら呟いた、その時。
「ちーかちゃん!」
「ぎゃっ!」
 後ろから抱き締められ、あまりのことに口から心臓が出るかと思った。
「そんな首絞められたアヒルみたいな声出されたら凹むなぁ……」
「編集長!」
 驚き振り返るものの、ニコニコと笑う姿にすっかり毒気を抜かれ二の句を告げない。固まる一夏を余所に時塔はうんと頷いて見せた。さすが腹黒編集長、独自のルールで生きている。
「今日も元気だね。そんな一夏ちゃんはアレかな、初単行本が本屋さんに並ぶってんで、ドキドキしながら覗きやってんのかな?」
「の、覗きだなんて人聞きの悪い……。見守ってるって言ってください」
「まぁ、そうとも言うか。……あ、今店員さんが平積みしたの、そうじゃない?」
「え! どれ! どどどどれですか!」
「……一夏ちゃん、落ち着いて……」
 散々尻込みしたくせにいざとなれば話は別である。出版社の編集長をも踏み台にせんばかりの勢いで首を伸ばすと、目にも鮮やかな色彩が飛び込んできた。
「うわー、こっからでも表紙目立つねー」
「なんであんなにピンクいんですか……」
「そりゃ売れて欲しいもの」
「ピンクなら売れるんですか!?」
「だっていろいろ掻き立てられるでしょ、妄想が♪」
「うぅ……ひどい……」
 思わず両手で顔を覆うほどアレがソレな有様で。だがすっかりしょげ返った作家の顔を再び上げさせたのも時塔だった。
「……あ、一夏ちゃん。今お客さんが手に取ってったよ」
「うそっ」
「ホラ、あの女の子。発売初日に来てくれるなんてファンなんじゃない?」
「わーどうしようどうしよう。そんな桃色本で何から何までごめんなさい!」
「何言ってんのー。あ、また……」
「ヒー! 人生が取り返しのつかないことに……!」
 身悶えする作家を前に時塔が呑気にケラケラと笑う。
 地球の裏側まで穴を掘って埋まりたいと一夏が断末魔の叫びを上げる頃、やはり別の場所で相方が同じように気を揉んでいた。

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いつにも増して心臓が痛そうな一夏ちゃんが不憫でなりません(笑)
ペンタブあったら単行本の表紙イラストとか描きたかったんですがね〜。

おまけ:
 IN point が 1000台に突入したお礼に1時頃セリフSSを更新します!
 皆様に感謝感謝です。ありがとうございました!!

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seek #33 に続く