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 2008年07月 

message(『seasons』番外編) 

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message ではお久しぶりです、れんです。

ここのところやたらバタバタしてますが、
一時の「エブリディ12時間勤務」から開放されて
少しだけ人間らしい生活になってまいりました……へへ。

そんな幸せな気分が連載にもダイレクトに反映されたらしく、
ワンコが一気にプロポーズへと突っ走り中。
甘々ってやっぱいいですよねー。心理的にもねー(笑)

ブログアクセスもいつの間にか 70000hit 越えましたし、
(ゲッターさんいたらご申告よろしく!)
昨日・今日の web拍手数は凄いことになってましたし、
(過去最高のクリック数をいただきました!)
更に IN/OUT point も軒並み上昇中で、
(たくさんのポチポチありがとうございます!)
ただひたすら感謝感謝でございます(>_<)/

というわけで、これは何かお礼をせねばなるまいと
『seasons』のふたりの番外編をお届けします。
直接連載にはリンクしていない、短編の読み切りです。
調子に乗って巧矢のイラストまでついてますが、
そこはぬるーく見守ってやってくださいませ。

よろしければ「続きを読む」からお付き合いくださいませね(^-^)

 

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seasons #49 

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 人は嬉しい時にも泣くのだと、初めて知った。
 頬を伝う涙をペロリと舐める相手を睨んでみるのだけれど、子供が意地を張っているようにしか見えなくて、そんな様子にさえ彼は目を細める。強がる必要はないのだと身を以て伝えてくれるから、安曇はいつしか呼吸が穏やかになっているのを感じた。
「大丈夫?」
「……ん、」
 ポンポン、とあやすように背を撫でて。落ち着いたところを見計らって差し出される白い花束。その形にピンときたのは、やはり花屋の店主だけある。
「……もしかしてこれ、クラッチブーケか」
 顔を上げると満面の笑み。さっすが安曇さんというお決まりの褒め言葉も付いて。
「安曇さんに持ってもらいたくて」
「よぉ考えたな」
「へへ。でしょ?」
 好きな花のリサーチからブーケを連想したあたり、出会った当初の巧矢では成し得なかったことだろう。ブルーのリボンの意味もきっとどこからか仕入れて来たに違いない。情報収集に明け暮れる様子が目に浮かぶようで、安曇は頬を持ち上げた。
「せやけどブーケだけじゃ足らんやろ?」
 ニヤリ、策士の笑み。
 何を、と問い掛けた声をその場に残し、安曇は更衣室の衣箱装に手を伸ばす。鋏を1本借用するとあっという間に仕事人の顔付きでまずはブーケのリボンを解いていった。
 バラして花を1本抜き取り、丈を短くカットする。リボンも裾を少し切り取り、先程のカラーに細く巻いた。まるで初めからそのつもりだったかのように手際の良い鋏裁きに巧矢が見とれていると、出来上がったアレンジを胸ポケットに差し込まれる。
「ほら。ブートニア」
 それは新郎の胸元を飾るもの。
 その昔、ブーケの花を抜き取って、相手の胸ポケットに指すことが結婚承諾の合図だったという。まさにそれを地でいった安曇の表情は清々しく、きっと気付いてないんだろうなぁなんて巧矢は思う。指摘した途端顔を真っ赤にして怒るだろうことは火を見るより明らかで、だからこそこの喜びを心ゆくまで噛み締める。
「俺にくれるんスか」
「俺だけひとりで持つんは嫌や」
「それだけですか?」
 首を傾げればうっすら頬に上る朱。もしかしたら気付いているのかも知れないけれど、充分過ぎるほど伝わっているのだけれど、最後の一言をちゃんと聞きたい。だから。
 気恥ずかしさで俯く頬に手を伸べれば、意を決したように持ち上げる眼差し。そのどこまでも透き通った双眸に迷いはなかった。
「俺も、おまえがいい」
 だからそれをおまえにやると。
「……やっぱ気付いてたんスね」
 指摘するとみるみるうちに真っ赤に染まる首筋。あぁ、なんて、かわいいひと。
「やから言いたくなかってんっ」
「そんなこと言ってー。ね、もっかいゆって?」
「甘えんなっ」
「うっわ、ホントかわいい」
「うっさいわっ」
「もー。安曇さん、大好きー!」
 逃げ回る安曇の捕獲に走り回りつつ、こんな関係も悪くないと思ったりして。
 雨降って地固まる。
 そして雨の後には虹が出るのだ。

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ブーケを書きたいがために、安曇ちゃんの好きな花はカラーなのでした。
ブートニアのくだりは本当です(といっても古い話みたいですが…)
ちなみにリボンがブルーなのは、someting four に引っかけてます(^-^)

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seasons #50 に続く