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 2008年08月 

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バタバタですみませんが、取り急ぎお知らせ!

8/30-31 にかけて引越しします。
(ブログじゃなくて、私自身が……^^;)
今、文字通り山のような段ボールに囲まれて書いてます。

で、お知らせしておかないといけないのはコメントレス。

明日、明後日の更新は予約してるので大丈夫ですが、
コメントへのお返事は、上記のバタバタにより
最悪 9/1 までお待たせしてしまうかも知れません。
ホントにごめんなさいです m(_ _)m

それでも反応いただけると頑張れますので、
何かしらメッセージ残してもらえると嬉しいです♪

ではでは。
これから夜通しで再び梱包作業に勤しみます!
……お、終わるんか、これホンマに……(;´Д`)ハァハァハァ

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faith #46 

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 しばらく万感の思いで見つめ合っていたふたりは、やがて口を開いたガネーシャの言葉によってゆっくりと現実に引き戻されていった。
「あちらへは、もう戻られないのですか」
 それはセージの生まれた国。白埜聖司として存在した場所。
 口やかましい両親がいて、仲の良い友達がいて、これまでの自分自身を形作っていたすべて。いつかは決着を付けなければならないと分かっていた。分かっていたけれど、直視するのが恐くて先送りしていた。自分がどちらを選ぶかなんて、答えはとうの昔に出ていたから。
「……未練がないって言ったら嘘になるけど……でも、俺は、ここにいたい」
 ここにいて、シヴァと共に生きていきたい。
「だけど、俺が目覚めなくなくなったらきっと皆が心配するよね。……ねぇガネーシャ、俺の記憶消せないかな。元の世界で俺と関わった人皆の記憶の中から俺を消せたら……もし、そんなことが出来るなら……俺は、思い残すことはないんだ」
 幸せの代償に存在を消す───それはずっと考えていたこと。
 記憶を残しままこちらの世界に留まれば、向こうではいなくなったのと同じこと。息子がフラリと姿を消したきり戻って来なくなったとしたら、両親はどれほど悲しむだろう。皮肉なことに世界中のどこを探しても異世界の入り口は見付からない。そんな残酷なことが出来るわけがなかった。
 それだけではない。向こうに居場所を残すということは即ち、またいつ急に戻ってしまう可能性を表す。次戻れば恐らく帰って来られない……それは第六感が鳴らす警鐘だった。
 ゴクリと咽喉を下げる。真直ぐに向き合ったガネーシャはセージの決意を読み取ると、黙ってひとつ頷いた。
「ならば───」
 これを、と手渡されたのは指輪。彼の左手の薬指を飾っていたもの。
「ロータスにお渡しください。それですべて分かるでしょう」
 金色に輝く輪の中央、石が闇を集めてキラリと光った。
「……いいの? これ、大事なものなんじゃ……」
「母の形見です」
 咄嗟に指輪を押し返そうとするものの、王子は頑として譲ろうとしない。
「ダメだよ! 占いの代価にするならもっと換えのきく……」
「何かを得ようとするなら───」
 そして静かな声が語尾を浚った。
「何かを得ようとするなら、対等の代価が必要となる。あなたの人生を丸ごと変えてしまうほどの大掛かりな呪術には、一番大切なものを差し出さなければなりません」
「なんで、それをガネーシャが……」
「あなたへの感謝、それだけです」
 そう言って、すっと目を細めて見せる。オッドアイが柔らかに滲んだ。
「どうして……そんな……」
 愛する母の形見は彼にとって命の次に大切なものに違いないのに。それを自分にくれるという。占いの代価にしろという。比べようのない一番大切なもの。疑いようのない彼の想い。
「いいんですよ」
「ガネー、シャ……」
「さぁ、それを持ってお行きなさい」
 もう一度名を呼ぼうとしたが、嗚咽に詰まって言えなかった。このままここにいたら泣いてしまいそうで、決心が鈍ってしまいそうで、セージは一度だけ深く礼をすると一目散に踵を返す。
 溢れる想いに唇を噛みながら。
 目指すは一路、ロータスの元へ。

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元の世界との決別はセージにとっては辛い選択だったかも知れませんね。
それでも愛する人と一緒にいたい……。シヴァ、愛されてるなぁ。

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faith #47 に続く