sign #28 (R18) 

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※内容がR18なので閉じておきます。苦手な方はご注意ください※

 

 甘いキスがふたりを埋める。
 何度も、何度も。優しく啄むように、やがて唇を味わい尽くすように。決して強引でなく、ゆっくりと時間を掛けて、痺れるような快感で覆ってゆく。心も、身体の細胞すべてもが、彼に向かい、彼を求め始めていることを強く感じた。
「は、ぁ…っ」
「嫌だったら言うんだよ」
 一言言い置いて胸のボタンに手が伸びる。背中越しに温度を感じながら、目の前で逞しい腕から伸びる長い指先が、ひとつ、またひとつとボタンを外してゆくのが堪らなかった。
「……ドキドキしてるね」
「んっ」
 途中、半分ほどの位置で止まると、敢えて右手をするりと中へ。初めて肌が触れあう感覚に神経が泡立つ。世界が色めく。
「あ、……んっ」
 ぞくり。首筋に感じた濡れた感触。
「ね…。コウの全部が欲しい」
 ふわり。耳元で囁かれた甘い言葉。
「いいかい?」
 ごくり。咽喉を下げる音さえ響き。
「……うん」
 ふるり。潤んだ目元に睫が揺れる。
「コウ……」
 最後のボタンまで外し終えた指先は、するりと上着を剥ぎ取った。肩から落ちる木綿の肌触りに肩を竦ませたのも束の間、そこにくちづけが落とされ、抱き寄せられる。直に感じる肌のなんと熱いことか。
「…っ」
 そのまま身体を捩るように反転し、腕の中へ。頬を辿った大きな掌は顎へと滑り、そっと上向かせた。
「……ん、」
 割り開いた唇から滑り込む舌の濡れた感触。歯列を辿り、舌を吸い上げ、息継ぐ隙も与えずに奪い尽くす強引さに、先程とは打って変わった男らしさを感じる。苦しくなる呼吸、それでも止めたくないのは、それ以上に欲しいと思ってしまうのは、きっと胸を叩く恋の痛みのせいなのかも知れない。
「は、っ…ぁ、……っ」
「……かわいいよ」
 おまけでもう一度キスを贈ると、渉はそっと肩口に顔を埋める。
「"幸助"……」
「……!」
「こういう時は、ちゃんと呼ばせてくれないか。君の名前を呼びたい」
 不意打ちにドキリとしたのは一瞬だったはずなのに、それを上回る衝撃にコウは言葉を失っていた。
「……幸助。こうすけ……」
「あ、ぁ、……っ」
 熱い。熱くて堪らない。身体の芯がドクンと脈打っているのが分かる。
「どうしよう、それ、ダメかも……」
「嫌?」
 ふるふると首を振って。けれど籠もる熱は尚一層。
「なんか、熱くなるから……」
「どこ?」
「全部……。芯が、溶けそう……」
 潤んだ目で見上げた先、恋人の喉元が動くのが見えた。
「幸助」
「や…っ」
「こうすけ……」
「ダメ、…っ」
「ふふ。感じてるんだね。かわいいよ」
 耳朶を吸うように甘噛みし、なおも囁くように呼び続ければ、幾分もせずにコウ自身が天を仰いで泣いた。
「……わ、たる……」
「ごめん、意地悪した。その分うんと気持ちよくしてあげるから」
 そっとベッドに横たわらせると、渉は覆い被さるように視界を奪う。半泣きの目尻に、頬に、首筋に、とキスで辿りながら、その先を走るように右手がコウの中心を捕らえた。
「───ぁっ」
 身体中がふわりと舞い上がる感覚。触れられた、たったそれだけのことで達してしまいそうになる。
「力を抜いて……僕に任せて……」
「わ、た…る……」
 ゆるゆると上下を始めた動きに合わせるように、先走りの透明な雫が溢れてゆく。淫らに動いてしまう腰にさえ力が入らなくなるほど、その快感は強烈だった。
「あ、あ、ぁ……っ」
「イッていいよ」
「や、まだ、ダメ……」
「我慢しなくていいんだよ」
「だって、もっと、もっと……してほ、し……」
 眉根を寄せ、身体を強張らせ、上がる呼吸を押し込めて、一生懸命見上げてくる恋人の理由に渉は破顔する。愛しくて堪らなかった。
「何度でもしてあげる。もういいって言うまでしてあげるよ」
「わた、る……っ」
「幸助……気持ちいい?」
「んっ い、い……っ」
「じゃあ、もっと……ね」
 言うなり手の動きを早め、弱いポイントを的確に突く。自らの制御など何一つ出来ない身体から乖離しそうな快楽にすべてを委ね、コウは最初の精を吐き出した。
「ん───っ」
 腹に散った白濁を拭う音、それさえも耳に入らないほど激しく繰り返す呼吸。薄い胸が何度も上下し酸素を求めるのを待って、渉はそっとくちづけを落とした。
「……大丈夫かい?」
「ご、ごめ…ん。早いよね……」
「かわいかった」
 ちゅ、とわざと音を立てて頬にキスをすれば、忽ちのうちに頬を赤らめたコウが唇を尖らせる。
「も、ズルイ。今度は交代……」
 宣戦布告して、まずはズボンを脱がすべく起き上がろうとするのだけれど。
「……あ、あれ?」
「うん?」
「や、どうしよ……足に力が入んない…っ」
「ハハ。そんなに悦かった?」
 結局反撃が出来ないどころか、逆に揶揄われ、更なる快楽の渦へ誘われる。
「僕はまだまだ足りないよ」
「だから、それを先に……」
「もっと君を味わい尽くしたい」
「……バ、バカッ」
結局押し切られる、それさえもが愛しい。

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「コウちゃんはベッドの中でも小悪魔風w」を考えていたんですが、
渉が好き過ぎるあまりこうなってしまいました。初いヤツめ(^-^;)

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sign #29 に続く

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