sign #29 (R18) 

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※内容がR18なので閉じておきます。苦手な方はご注意ください※

 

 斯くして形勢逆転は夢のまた夢のまま。
 トサリ、と舞い戻ったシーツの波に泳ぎ、熱い掌に溺れ。音を立てて吸う唇の動きに為す術なく、ただ身体を震わせるだけしか出来ないでいる。何かしてあげたい、返したいと思うのだけれど、伸ばした指先は彼の襟足に絡み付く蔓にしかならなかった。
「……ぁっ」
 胸の飾りに到達した舌がゆっくりと時間を掛けて這い上る。周囲を舐め辿り、ゆるゆると焦らすように外堀を埋めたと思えば、矢を射るようにダイレクトな刺激でトドメを刺す。背筋を駆け上る電気にも似た快感に、コウは目を閉じ息を殺した。
「ふ、……ぁ、」
 やがて音を立てて吸われる頃には蕾はほんのりピンクに色付き、熟れた果実を思わせる。もう片方にも指先の断続的な愛撫を与えることで、幾分もなく双方がピンと固く張り詰めた。
「かわいいね……ホラ、分かるかい?」
 固くなってる。
 耳元で囁く声にさえも感じてしまう。中心にまた血が集まるのが分かる。
「あ、あ、……っ」
 両手で先端を弄ばれ、残った指先達で脇腹を撫でられる。ピンポイントの攻めに頭がおかしくなりそうで、どうなってしまうか分からなくて、刺激から逃れようと腰を捻るのだけれど、お見通しとばかり足の間に身体を割り込ませた恋人によってそれすらも阻止されてしまった。
「もっと乱れて……僕にだけ見せて……」
「あ、だって、も……おかしくな、りそ……」
 こんな姿を見せるなんてと頑なに唇を噛もうとするのをキスで陥落させると、渉は手を取り、自身の昂ぶりへと導いた。
「ホラ、分かるだろう。僕も同じだ」
「あ…」
 布越しでも分かる、痛いほど張り詰めている証。ドクドクと脈打つ熱い塊に何故か泣きたくなってしまう。
「まだ、なんにもしてあげてないのに……」
「幸助が気持ちよさそうな顔してくれるからね。それに……」
 身体を倒し、胸と胸をぴったりと付ける。肌の感触に再び眩暈を覚えた。
「こうして君をゆっくり味わってる。……それだけでイきそうだ」
「渉…」
「ねぇ、だから僕に全部見せて。もっと声を聞かせて。今夜の君の全部が欲しい……」
 頬にキスを落とすと、そのままするりと下りてゆく身体が何をするかは明白だった。思わず追い掛けた掌が行き場をなくして髪を掴むと、ふわりと笑った恋人がそれを外し、指を絡める。まるで両手を戒められるように繋いだ手は、だがすぐにお守りになった。

 彼の口に導かれるのが、こんなに強烈だとは思わなかった。

「ん───っ!」
 再び天を仰いでいたコウ自身に躊躇いもなく唇を寄せた渉は、先走りの蜜を吸い上げるとそのまま口に含む。ぬるりとした粘膜の感触。ざらりとした舌の感触。それらが渾然一体となり、ゆっくりと飲み込まれる快感に頭の中が真っ白になる。
「や、ぁ、あ……ん、ぁっ」
 何も言えない。何も聞けない。何も見えない。息も出来ない。
 繋いだ手を握ることだけ。仰け反った喉を晒すことだけ。
 静かな部屋に響く水音。荒く繰り返される息遣い。肌から零れる汗がシーツに吸い込まれ、僅かな染みを作ってもなお止むことのない切れ切れの呼吸は早くなるばかりで、上り詰めることだけを目指して。
「あ、あ、あ、も、ダメ……も、…ん…っ」
「こうすけ……」
「やっ 咥えたまま、喋っちゃダメ…ぇ…」
「……こうすけ。出して。飲んであげる……」
「あ、もぉ、渉……。イ、く……っ」
 ビリビリと痺れるような快感。
 息を止め、白い光を追い掛ける先。
「……ぁ───っ」
 まるで太陽の黒点を見るように視界は一気にブラックアウトを起こし、身体中から力が抜ける。一瞬気を失い掛けた身体を労るように、白濁を飲み下した恋人が額に張り付いた前髪を掻き上げてくれた。
「大丈夫かい」
「わ、たる…」
「……ごめん、幸助。もう、我慢出来ない……」
「…え?」
 耳元で囁かれた声はかつてなく低く、その欲望を暴き出した。 

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なんかもう、どこまで引っ張る(@_@)て感じですよね……ヘロヘロ。
バカップルなので許してやってください。続きはまた明日!(爽)

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sign #30 に続く

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