trust-2 #04
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立て続けのカンファレンスで頭がいっぱいになり始めた夕方、当直組が医局に顔を出し始めた。
数はそう多くないため、裕哉も自己紹介に余裕が持てる。誰もが人手不足の現場に現れた救世主のごとく歓迎してくれる中、ひとりだけ圧倒的な温度差があった。
最後に部屋に入って来た人物と目が合うなり、裕哉は咄嗟に動きを止める。何故だろう、その姿に縫い付けられ、身動ぐことさえ許されなかった。
氷のような表情、笑わない目。
引き結んだ唇は彼のストイックさを、真直ぐ射貫く瞳は彼の意志の強さを表している。後ろにきっちり撫で付けた黒髪が潔癖症を思わせた。この迫力。この威圧感。権力者だけが持つそれとも少し違う、威風堂々としていて少し寂しい。
何が彼をそうさせているのか───。
思い計る余裕もなく、ただ見つめることしか出来ない。
どれくらいそうしていただろう。実際にはほんの1、2秒のことかも知れないのだけれど、まるで時が止まったかのように思えた。
ハッと我に返った裕哉は慌てて一歩前に進み出る。
「あ、黒崎です。今日からこちらでお世話になります」
一緒に右手も差し出したのだけれど、ついぞ取られることはなく。返事すらもらえず、ジッと見つめ返す視線が痛い。その綺麗な色は恐いくらいで、だからこそ目を逸らすことが出来なかった。
「……都筑だ」
ポツリ、洩れた声。落ち着いた深いバリトン。
それだけ言うともう用は済んだとばかり、クルリと身を翻して部屋を出て行く。あまりに冷たい対応に、これは受け入れてもらえなかったのかとガックリ項垂れる裕哉に対し、後ろから肩を叩く者があった。誰あろう、MAX残業を仮眠と言う名の強硬手段で塗り潰され、準夜勤に突入しようという一ノ瀬である。
「あの人、誰にでもあぁだから気にすんな」
「そうなんスか……」
あれじゃ周りが敵ばかりになってしまいそうなのに。
残り香を探すように姿の消えた出入り口に視線を流していると、そういえば、と一ノ瀬が言葉を続けた。
「自分から名乗ったのはさっきが初めてかも」
「え…?」
それは、どういう意味───?
胸の奥がザワリとザワめく。喜怒哀楽ほどハッキリしない感情。思い掛けない言葉に首を傾げたのを悪く取ったか、相手はガシガシと頭を掻いた。
「変なトコ来ちゃったとか思わずに、ボチボチ馴染んでね」
今ホント人手不足だからマジお願い、と念を押すのも忘れずに。
「任してください」
拝み倒す一ノ瀬ににっこりと笑みを向けると、決意も新たに裕哉は思いきりノビをした。
「さーて、ワクワクしてきたぞ、っと……!」
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はい、かわいそうな初対面(^-^;) まさに静と動の対比のようなふたりです。
仕事をしている時の信司さんは高嶺の花オーラ全開でひとつ。
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trust-2 #05に続く
コメント
きゃ〜♪
クールビューティーきたーー!!
ワンコに対してこれ!!
んもぅ最強ですね♪むふ
一ノ瀬Dr.のひと言がまた、きゃー!の叫びを誘いますww
かっこいぃ(*^^*)
高嶺の花…ステキ(*´∇`*)
都筑先生はスーツに白衣を羽織る派な気がします(o^-^o)
裕也センセはケーシースタイルに黒のズボンなイメージ☆
オペ着に白衣を羽織ってもいいなぁ(*^^*)
あれ…鎖骨が見えるんですよね〜!(≧ε≦)モエ
…はっ
二人の出会いに興奮して妄想が暴走してしまいました(>_<)すみません…。これから出勤のためハイになってるのかも…(^_^;)
裕也センセみたいに続きがワクワクです(o^-^o)
コメントありがとうございました♪
お返事遅くなってしまってゴメンナサイ(>-<;)
柚子季さま>
クールビューティーって単語に萌えるー!!(笑)
さっすが、分かっていらっしゃる!
ワンコの躾はやっぱり厳しくないと!(笑)
山あり谷ありのふたりですが、
今後も気長〜にお付き合いくださいませ♪
ことはさま>
おお、なるほどなるほど。
白衣だけで萌えていた私には
白衣の下の服装にまで気が回ってませんでした。
やっぱり現役ナースさんは違いますねぇ(≧∀≦)
あ、オペ着、鎖骨見えますね、確かに!
自分が手術される時はいつも余裕がなくて
そこまでチェックできてなかったのが悔やまれる(笑)
妄想広げていただいて嬉しいですよ〜〜。
萌えのお裾分けありがとうございました!
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